ICT化・保育システムについて保育士が知っておきたいこと♪
2021年03月03日保育園での問題点・課題点
そもそも保育園でICT化を進めるにあたり、どのようなことが解決されるのでしょうか。
まずは保育園での問題点や課題点をみていきましょう。
1:保育士さん不足
2:待機児童
3:待遇・働く環境の悪さ
4:保護者対応
5:膨大な事務作業
1:保育士さん不足
この問題はずっと抱えており、なかなか改善できていない部分です。
子どもたちという宝物を預かっているにも関わらず、
・責任だけは重い
・賃金は低い
・残業は多い
・休みは少ない
これでは働きたくても、保育士という夢を諦めてしまっている人は多いでしょう。
仕事=お金ではないかもしれませんが、スキルアップとともに昇給制度が整っていたり、産休産後に復職できる環境があったりというのはとても大事なことです。
また、新しい保育士さんが誕生しないことには今後の園の存続にもつながる大問題になりかねません。
現に人材不足から残念ながら閉園してしまう園も少なくありません。
こうした人材不足の解決の糸口を見出すべく、国も動き始めています。
しかしながら、まだまだこの課題については光が見えていない状況だと感じます。
2:待機児童
待機児童とは、保育者が施設に入所申請したが入所できずに待っている状態の児童のことを指します。
園も受け入れたくても、先生不足を抱えていれば児童の入所人数も必然的に決まってしまいますし、施設の数自体が少ない地域だとこの問題はかなり深刻化しています。
周りのママ友が保活に苦しんでいる姿を何度みたことでしょう。
入りたくても入れない、受け入れたくても受け入れられない、双方の葛藤が続く問題です。
3:待遇・働く環境の悪さ
せっかく夢をかなえても、一生涯続けていくことが難しい職業は多々ありますがその原因の1つが待遇・働く環境なのではないでしょうか。
入ってもすぐ辞めてしまうことは、園にとってものすごく勿体ないことです。
私たちのころはなどの昔話はやめて、今働いてくれている人に目を向けましょう。
そもそもその子自体に問題があるのであれば仕方ないことですが、待遇面で頑張ろうと思えるような働きやすい環境を作るのは園自体の責任でもあります。
ベテラン保育士さんの後継者をたくさん作れば子どもたちの未来も明るく、そんな魅力のある園は今後も入園希望者は絶えず来てくれるでしょう。
働いている保育士さんが笑顔だと保護者から見ても印象が良く、働いている人同士も気持ち良く楽しそうな雰囲気が出ます。
人間関係は保育士さんの離職原因NO,1なので、子どもたちにけんかをするなと教える立場の人がツンツンしていては環境は悪化する一方です。
子どもたちは察知能力に長けているので、自分は笑顔を振りまいていても裏の顔がばれてしまうのは時間の問題です。やめましょう。
4:保護者対応
保護者への対応は保育士になったからには、避けては通れない課題です。
職場と同様、保護者にもいろいろな方がいるでしょう。
どう接してよいか悩み、ストレスになってしまう保育士さんも中にはいるのではないでしょうか。
性格はひとそれぞれですが、ママの気持ちは
・今日保育園で何をしたのかな。
・できるようになったことはあるかな。
・友達とけんかしなかったかな。
・ケガせず楽しく過ごせたかな。
などなど。無事に笑顔で帰ってきてくれればそれだけで十分です。
何気ない日常の中で、園児一人ひとりをよく観察し登降園の際にさりげない一言を添えたり、保護者との会話をよく聞き言葉遣いに気をつけ受け答えをし、
いつもとは違う事態が起こった時の対応や、保護者からのクレームに臨機応変に丁寧で迅速な対応ができ、いつも子どもたちや保護者と笑顔で接している先生であれば、保護者対応はバッチリです!
5:膨大な事務作業
保育士になって気付くことは多々ありますが、手作業の書類には頭を抱えている保育士さんは多いはずです。子どもと接する時間よりも長い?と思うこともしばしばあるのではないでしょうか。
・園児台帳
・児童票・成長記録
・登降園管理
・連絡帳
・保育日誌
・発達記録
・給食日誌・検食簿
・保育要録
・ブレスチェック
・事故・ヒヤリハット報告
・シフト作成
・保育料計算
などなどなど。行事の書類や園独自の書類を合わせればもっとあるでしょう。
1日8時間勤務の中で終わるのか・・・と膨大な事務作業に呆然としてしまいます。
子どもたちに関わるもの、監査等行政へ提出しなければならないもの、園自体で保管したい記録簿など重要なものばかりですが、ペンダコは頑張った勲章としかいいようがありません。
お助けアイテムICTシステム
保育士さんにとっての問題点を述べてきましたが、保育システムを導入することによって簡易化できる作業があることをご存じでしょうか。
保育システムを導入することによって改善できること
1:保育士さん不足
3:待遇・働く環境の悪さ
5:膨大な事務作業
→保育士さんの動きがとれる時間を作ることができます。
カツカツだった仕事量の部分も軽減することにより、保育士同士の教育の時間にも充てられ保育の質が向上することでしょう。
また、離職率の低下にもつながると考えられます。
4:保護者対応
→少し手書き部分は残しつつ、保育士さんの業務を減らすことによってより子どもへの観察時間が多くなり保護者へ伝えることが増えるでしょう。
お昼寝の時間に行っていた書類の時間がなくなれば、子どもたちの寝顔を見る癒しの時間が増やせますし、今まで以上に子どもたちと接する時間を長くでき、保護者が喜ぶたくさんの情報を発信できるでしょう。
まとめ
保育システムは、保育士さんだけではなく運営する側、そして保護者側にもメリットはたくさんあります。
保育の質があがる→働く環境が良くなる→みんな笑顔で働く→離職者が減る→保護者から信頼される先生が増える→園児が集まる
ICTシステムを取り入れることは、良いループを作る1つの方法なのです。