1歳児への読み聞かせにおすすめ!保育園で人気の絵本
2021年07月10日1歳児への読み聞かせにおすすめ!保育園で人気の絵本
歩いたりごはんを食べたり、どんどんできることが増えていくのにともなってそれぞれの世界が広がる1歳の子どもたちは好奇心が止まりません。またしゃべることができなくても、一人ひとりの意思は先生たちにも伝わってくるでしょう。
そんな目が離せない時期の赤ちゃんだからこそ、絵本が大活躍してくれます。
1歳児への読み聞かせにぴったりの、人気絵本をご紹介しましょう。
『だるまさんが』(ブロンズ新社)…作:かがくいひろし
「だ る ま さ ん が」
かけ声とともに、赤くてまるいかたまりがゆらゆら揺れたかと思っていたら、次のページで
「どてっ」
ころんでしまいました。
赤ちゃんから大人まで、すべての人を笑わせてくれるロングセラー絵本です。赤くてまるいかたまりが転んだり笑ったりしぼんだり…それが「だるまさん」という名前だなんて知らない赤ちゃんでも、見たり聞いたりするだけで楽しめるのが人気の理由。
独特なリズムで言葉が並んでいるので、声に出して読むのにぴったり。誰が読んでも子どもたちには大ウケなので、新人の先生にもおすすめしたい保育園にはマストな1冊です。
■『おつきさまこんばんは』(福音館書店)…作:林明子
闇夜の中に2匹のネコのシルエット。そこへ黄色いお月さまが顔を出します。
「おつきさま こんばんは」
2匹の影がお月さまを見上げます。
この絵本は、お月さまやその前を横切る雲さんたちとまるでお話をするように描かれています。小さな絵本のまんなかに描かれた輝く月を眺めていると、本当に月がのぼったような気分になるから不思議です。
魅力的なお月さまの表情に合わせて、子どもたちも一喜一憂。目の前の雲に泣きそうな顔をしたお月さまを見ると心配そうにしたかと思ったら、雲が去ったときにはほっとひと安心。
子どもたちがいきいきと反応してくれるので、先生たちにとって読み聞かせ甲斐のある作品といえます。
■『しろくまちゃんのほっとけーき』(こぐま社)…作:わかやまけん
世代を超えて40年以上愛されるベストセラー絵本のひとつで、ホットケーキを題材にしたお話です。
子どもたちはホットケーキが大好き。まるくてふわふわであたたかくて…お友だちと食べるときの味もまた格別です。
主人公のしろくまちゃんが卵を割って牛乳を入れて、お母さんと一緒にホットケーキをつくります。
「ぽたあん どろどろ ぴちぴちぴち ぷつぷつ やけたかな まあだまだ」
見開きいっぱいに描かれたホットケーキの焼ける場面に、子どもたちはワクワク。
できあがったらお友だちを呼んでふたりで
「おいしいね」
色鮮やかなオレンジ色の背景がまた、子どもたちの目を惹きつけます。その印象は強烈で、大人になってからも色あせずに心に残ることでしょう。
■ノンタンおしっこしーしー(偕成社)…作・キヨノサチコ
人気キャラクター「ノンタン」が活躍する「ノンタン赤ちゃん版」シリーズの中でも特に人気が高い1冊。
「しー しー しー
なんのおと?」
ノンタンが耳をかたむけると、お友だちのおしっこの音が聞こえてきます。ぶたさんはおむつ、たぬきさんはおまるで、くまさんとうさぎさんはトイレで、みんなが笑顔でしーしーしているので、楽しみながらおしっこを覚えるのにぴったりの1冊です。
子どもにもわかりやすいリズミカルな言葉が並んでいて、真似するうちに自然とトイレトレーニングにつながるでしょう。