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現役保育士解説!年齢別の保育のポイントとは?

2021年03月06日

子どもの年齢別保育のポイント

発達過程と照らし合わせながら、年齢別の保育のポイントについて解説していきます。

年齢ごとの発達過程、保育のポイント

発達過程は子どもによって一人ひとり異なります。
あくまで、目安となる発達過程をまとめました。

 

おおむね6カ月

●発達過程
・首がすわる、寝返り、腹這い
・著しい身体的発達と感覚の発達
・体の動きや表情、喃語による表現
・情緒的な絆の形成

●保育のポイント
この時期は、一人ひとりの生活リズムを大切にしながら、子どもが安心できる環境で落ち着いて過ごすこと、これが重要です。

また、特定の養育者(パパ、ママ、その他)との関わりを通して人との信頼関係がうまれます。喃語や表情などによる子どものサインを受け止めながら安心して自己表現ができる環境を作りましょう。

 

おおむね6カ月から1歳3カ月未満

●発達過程
・運動機能の発達による探索活動(座る・這う・立つ・つたい歩きなど)
・愛着、人見知り
・大人と関わりが深まり、やりとりがさかんになる
・離乳食から幼児食への移行

●保育のポイント
この時期は、運動機能の発達により行動範囲が増えます。

そのため探索活動が活発になりますので、安全に注意し保育をすることが大切です。

また、パパやママ、先生とのやりとりに喜びを感じたり、友だちに興味を持ち始めたりするため、保育者はほかの友だちと一緒に遊べるよう橋渡し役になりましょう。

 

おおむね1歳3カ月から2歳未満

●発達過程
・歩行の開始と言葉の習得
・見立てなどの象徴機能の発達
・運動機能の発達による行動範囲の拡大
・周囲への関心や大人との関わりの意欲の高まり

●保育のポイント
この時期は、自ら身体を動かし歩行・探索を楽しむようになります。歩くことが楽しい時期のため、散歩やそと遊びなどさまざまな環境に触れることが大切です。

また、言葉を習得する時期でもあるため、言葉を交わしながら絵本を読むなど、言葉やものを遊びの中に取り入れた遊びを増やしていきましょう。

 

おおむね2歳

●発達過程
・指先の機能の発達
・食事・衣服の着脱・排泄などを自分で行おうとする
・語彙の増加、自我の芽生え
・模倣やごっこ遊びを楽しむ

●保育のポイント
この時期は、自己主張が強くなり何でも自分でやろうとしたり、思い通りにならないと泣いてかんしゃくを起こしたりすることが多くなります。

これらは自我が芽生えている証拠なので、イヤイヤばかりの子どもを否定せずにその意欲を十分に尊重して達成感を味わえるように関わることが大切です。

また、語彙の増加や模倣遊びも楽しめるようになるため、保育者やお友達と遊びつつその中で学べるようサポートしていきましょう。

 

おおむね3歳

●発達過程
・基本的生活習慣の形成
・友だちとのかかわりが増えるも平行あそび
・話し言葉の基礎の形成
・予想や意図、期待を持った行動

●保育のポイント
この時期は、友だちに興味を示すようになるため、保育者も子どもたちと一緒に入ることで集団での遊びを教えられ友達と遊べる環境が作れるでしょう。

また、基本的な生活の習慣が形成される時期でもあります。自分自身だけではなく、相手を手伝うことにより喜びを感じとれるようになります。

そのような気持ちを尊重してあげることが大切です。

 

おおむね4歳

●発達過程
・全身のバランス力
・自意識の高まりと葛藤との経験により、けんかが増える
・少しずつではあるが創造力、感情が発達し自分を抑えられるようになる
・身近な環境(自然など)への接し方や遊び方を体得する

●保育のポイント
この時期は、友だちとの協調性が芽生えてくる時期です。けんかが増える時期でもありますが、友達の気持ちにも次第に気付くことができるようになります。

けんかが起きた際はすぐに止めに入るのではなく、少し見守るようにしましょう。手助けが必要な際は、自分たちで考えられるようにサポートしましょう。

 

おおむね5歳

●発達過程
・基本的生活習慣の確立
・規範意識や社会性を体得する
・活発に全身を動かし遊ぶ
・判断力や認識力の高まりとともに、自主性・自立性の形成

●保育のポイント
この時期は、自主性・自立性が形成されます。できることが増える中で、できないこともたくさんあります。

できないことでもあまり手を貸さずに自分たちで解決・達成できるように見守ることが大切です。

後半になると、小学校入学の準備として、生活習慣や時間を守ることや、文字の読み書き、数字への興味が持てるような遊びを取り入れていきましょう。

 

まとめ

年齢ごとに子どもの発達過程の特徴を把握し理解することで、より一層子どもたちの気持ちに寄り添いながら、発達に沿った対応をとることができるでしょう。

一人一人発達の速度や性格が違う中で、保育のポイントを理解するだけでは解決しないこともありますが、ある程度の見通しをもって保育ができるようになりますね。

ぜひ、これらの発達過程や保育のポイントを参考にしの保育に励んでください♪