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暑い季節は要注意!保育施設での食中毒の防ぎ方

2021年06月24日

暑い季節は要注意!保育施設での食中毒の防ぎ方

1年を通してどこの保育施設でも食中毒には細心の注意を払っていると思いますが、気温も湿度も高くなる6~8月は特に警戒が必要なシーズンです。
子どもは感染症にかかりやすいうえに、感染すると発熱や下痢などを起こして脱水症状に発展します。特に給食を提供している園では被害が大きくなりがちなので、しっかりした予防と対策が必要です。
給食時の食中毒の対策法や万が一発生してしまった場合の対処法など、保育施設でおさえておきたい知識をご紹介しましょう。

 

■食中毒対策の3つの原則「つけない・ふさない・やっつける」

基本的に食中毒は、食べ物に付着した菌が体内へ侵入することで発生します。防止するには調理段階から注意することが必要です。
保育施設の職員の皆さんは、日ごろから農林水産省が提唱する3原則を意識しておきましょう。

[つけない]
調理や配膳の前の手洗いは言うまでもありませんが、食材や調理器具をこまめに洗ったり食品ごとに分けて密閉管理するなど、菌が付着していた場合も他に移らないよう心掛けましょう。

[ふやさない]
生ものや調理した食べ物を室温で放置すると菌が繁殖してしまいます。食品は必ず冷蔵庫に保存しましょう。

[やっつける]
ほとんどの菌は熱に弱く、加熱をじゅうぶんに行えば死滅させることができます。調理するときは食材にしっかりと熱を加え、調理器具も熱湯消毒や煮沸消毒をすることが大切です。

 

■具体的な食中毒対策法

菌は目に見えません。給食時間は先生たちもバタバタしてしまいがちですが、配膳から後片付けまで衛生管理を心掛けましょう。
また、園児が配膳のお手伝いをする施設もありますが、食中毒の流行する時期は園児に配膳させるのは避けた方が無難です。

・手洗いを徹底する
・タオルを共有しない
・服、頭髪、爪などを清潔に保つ
・テーブルを清潔な台ふきんで拭いてアルコール消毒する
・おむつ交換場所と食事場所の交差を避ける
・ミルクの作り置きはしない
・子どもがスプーンを共有しないよう気を付ける
・床に落とした食べ物を子供がさわらないよう気を付ける

 

■食中毒のおもな症状

一般的な食中毒の症状には腹痛や下痢、吐き気や嘔吐がみられます。
下痢は水様便や粘液・血液の混ざった症状が多く、1日で数回から多い時は数十回に及びます。発熱や頭痛、筋肉痛を伴うこともあるため、風邪と間違えて処置が遅れてしまうケースも少なくないので注意してください。
また、菌によって潜伏期間が食後30分ほどのものから1週間以上の場合もあり、原因となっている食材がわからないことも珍しくありません。たとえ食中毒を起こす原因に心当たりがなくても、症状からみて疑わしい場合は速やかに対処しましょう。

 

■応急処置

食中毒になったときにまず警戒しなくてはならないのが、脱水症状。下痢や嘔吐を繰り返すことで脱水症状を引き起こすので、水やお茶、スポーツ飲料などでこまめな水分補給をさせることが大切です。ただし、腸を刺激してしまうので冷たい飲み物は避けてください。
また、園児が嘔吐している場合はすぐに横向きに。仰向けに寝かせていると嘔吐物が気管支に詰まってしまうからです。
なお、以下のような症状がみられる場合はすぐに医療機関を受診させましょう。

・血便が出ている
・嘔吐が止まらない
・1日10回以上下痢をしている
・尿が少ない、または12時間以上していない
・フラついたりぼーっとしたりして、受け答えがはっきりしない
・手足がむくんでいる

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