子どもと一緒にお手伝いを楽しもう!
2021年03月12日子どもにお手伝いをさせたいと思っている保護者の方は多いのではないでしょうか?
でも、実際に頼むとなるとどのように声掛けをして頼めばいいのか悩んだり、時間がかかるからと後回しにしてしまったりして中々時間をとることが出来ずに悩んでいる方もいるようです。
そこで、今回は保育園でどのように子どもたちにお手伝いをお願いしているのか、どんなお手伝いをお願いしているのかなどを1~3歳を中心にまとめていきたいと思います。
どんなお手伝いをお願いしているの?
お手伝いをお願いする内容は、一人ひとりの子どもの発達状況に合わせて選んでいます。
1歳児クラス
1歳になり、言葉を少しずつ理解してきた時期になると、言葉でお願いする内容を伝え、お手伝いをするようになります。
・おむつをとる
自分のロッカーや棚に決まった動物やマークがあると、自分のだとわかるので、
「○○君のウサギのロッカーからおむつをとってきてこれるかな?」
などと、分かりやすく伝えることで取ってきてくれます。
また、できた時は
「ありがとう。お手伝い上手だね。」
と伝えることで、自信に繋げることができます。
・ごみを捨てる
手を拭いた後のペーパータオルや、使った後のティッシュをゴミ箱に入れることも最初は、お手伝いの一つです。続けていくと、「ごみはゴミ箱に入れるものなんだ」と気付くことができ、お手伝いから自然と習慣化することに繋がります。
・椅子を運ぶ
いつもの保育室から、椅子をもって違う部屋に移動する際に自分の椅子をもって移動することも、お手伝いの一つです。
他の園児が通らず、安全に移動できるときに限られますが保育士が正しい椅子の持ち方を教えて一緒に運ぶことで、1歳児さんも椅子を運ぶことができます。
2歳児クラス
・お花の水やり
お花の水やりをすることで、植物に興味が持てたり植物を大切にしたりすることに繋がります。
小さいじょうろを使うことで、上手にみずやりをすることができるので自信にも繋がります。
「○○ちゃんの水やりのおかげでこんなに大きくなったね」
「ありがとう」
と声掛けをすることで達成感を味わい、お手伝いを意欲的に行ってくれます。
・布団を畳む
お昼寝の後は、子どもたちと一緒に布団を畳むようにしています。
「先生といっしょに畳もう」と誘うと喜んで畳もうとしてくれます。
畳む際は、「はんぶんこ♪」などと歌いながら行うなど工夫しましょう。
3歳児クラス
・ハンカチやおままごとの洋服等を畳む
3歳になると、保育士のお手本を見てハンカチや人形の洋服などを上手に畳むことができます。繰り返し行うことで、ハンカチや洋服は畳むものということを覚えることができ、片付けの際も上手に畳んで片づけることができるようになります。
・年下クラスの子のお手伝い
異年齢で過ごす際には、年下クラスの子のお世話をお願いすることがあります。
手をつないで歩いてあげたり、靴を履く際には手助けをしてあげたり積極的に関われるようにしています。
お手伝いの際の声掛け・コツ
お手伝いをお願いする際は、子どもが「やりたい!」と思えるような声掛けをしましょう。
「○○のお手伝い、お願いしま~す♪」
「先生のお手伝い、やってくれるひと~?♪」
「○○先生のお手伝い、だれが一番上手にできるかな~?△△先生かな?」
などと楽しそうに言うようにしています。強制するような言い方や、無理強いするようなことはNGです。子どもたちが楽しいと自発的にお手伝いができるよう声掛けも工夫しましょう。
また、お手伝いができた時は、
「○○君がお手伝いしてくれたから、先生すごく助かったよ。ありがとう。」
などと、ただ「ありがとう」と伝えるだけではなく具体的に褒めてあげることが大切です。
まとめ
上記にあげた声掛けのコツや、お手伝いの内容は、保育園だけではなく家庭でも行えるポイントがたくさんあります。
普段の何気ないことを、お手伝いとして子どもにやってもらうことで、子どもとコミュニケーションをとる機会が増えたり、子どもの達成感や成長に繋がったりするため、ぜひ参考にしてみてください。