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習い事や保育園カリキュラムに人気「リトミック」とは?

2021年10月16日

習い事や保育園カリキュラムに人気「リトミック」とは?

近年、幼い子どもをリトミック教室に通わせるご家庭が増えています。そんな人気もあってか、リトミックをカリキュラムに取り入れる小規模保育園も少なくありません。
とはいえ「リトミック」と聞いても、音を聞いたりリズム遊びをしたりするイメージがなんとなくあるだけで、詳しく説明できるという人はまだまだ多くはないでしょう。
今回は、そんなリトミックの魅力や子どもにもたらす効果などについてご紹介します。

 

そもそもリトミックってどんなもの?

「リトミック」とは、スイスの作曲家・音楽教育家のエミール・ジャック=ダルクローズが19世紀後半に発案した、音楽教育法のひとつ。音楽と触れ合いながら子どもの基本的な音楽能力を伸ばすだけでなく、身体的・感覚的・知能的にも潜在能力の発達を促します。
音楽を聴きながら体を動かすのはダンスと同じですが、前もって次の動きが決まっているダンスと違い、リトミックは自分で動きを決めるのが特徴です。
実は日本でも明治時代から音楽家や舞踏家の間ではすでに広まっていて、戦後からは本格的なリトミック教育が各方面で取り入れられるようになりました。リトミックは大人よりも子どもに対する効果が高いことがわかっていて、今では保育園や幼稚園のカリキュラムに取り入れられたり、初めての習い事や育児イベントなどにも人気。子どもたちにとって身近なものとなっています。

 

リトミックの効果

リトミックは音楽教育法というだけあって、音感やリズム感といった基本的な音楽の能力を伸ばすのに効果的なのは誰にでも想像しやすいと思いますが、それ以外には具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか?

 

●身体能力・基礎体力アップ
体操をしたり手あそびをしたり、リトミックは音楽に合わせて体全体を動かします。そのため基礎体力がアップするのはもちろん、体の使い方を学習するので身体能力や反射神経が養われるのです。
また、当然のことながらピアノの音に合わせて動くためリズム感が自然と身に着きます。リズム感は総合的な運動センスにつながるので、大きくなって何かスポーツを始めるときにも飲み込みが早くなるというメリットも得られるでしょう。

●集中力アップ
子どもたちはリトミックを体験することで聴覚や視覚といった外的集中力と、頭の中で物事を順序立てて考える内的集中力の両方を同時に身につけることができます。
子どもたちの今後の人生で集中力が必要となる場面は数えきれないほど訪れますが、短時間に養えるものではありません。小さい頃からリトミックを通して集中力を鍛えることは、その子の成長過程において大きなプラスになります。

●コミュニケーション能力アップ
通常リトミックは講師やおともだちと一緒にレッスンを受けます。自分が感じたことを表す表現力が養われるのはもちろんですが、周りとの集団行動の中で社会性や協調性も身につくでしょう。そしてこうした経験からコミュニケーション能力も向上。
一人ひとり違った表現の仕方を間近で見ることで、他者を受け入れる柔軟性や適応力も育まれます。

【何歳からはじめるのが効果的か?】
ここまでにリトミックでさまざまな効果が得られることがわかったと思いますが、習い事などでは何歳くらいからスタートさせるのが良いのでしょうか?
リトミックは早いから良い・遅いから悪いというものではありませんが、2~3か月の0歳児からレッスンに参加することは可能です。産後ワンオペ育児で煮詰まったり孤独を感じたりするママも多い時期なので、ママのストレス発散のためにも早くからベビーリトミックをはじめてみてはいかがでしょうか。
カリキュラムに入れている小規模保育園でも、一般的に0~1歳児は音に合わせて保育士とスキンシップをとることが中心。2~3歳児になると、リズム打ちや音に合わせて身近な物の名前を発するなど、音楽的要素が強くなります。

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