保育園・幼稚園へのICTシステム導入のメリットをまとめてみました。
2021年01月22日
保育士さんたちのアナログな事務作業を軽減するため、
ICTシステムを導入しようと検討する園が増えてきています。
しかしながら、まだまだICTについて知らないことも多く、
イメージがつかず機械音痴の私には無理と導入を断念する園もあるのが事実です。
そこで、今回はICTシステムを導入したらどんなメリットがあるのかについてまとめてみました。
ICTシステムって何?
『ICT』とは、Information and Communication Technologyの略で、
ICTの活用事例としては私たちの身近にあるメールでの会話やInstagramやLINEなどの
SNS上でのやりとり、オンラインショッピングなど
「IT技術を使い、どのように我々の生活を豊かにしていけるか」という考え方です。
また、皆さんも1度は耳にしたことのあるのではないでしょうか。
回転寿司で回っているお皿に取り付けられたRFIDタグもICTの利用活用例です。
『ICT』とだけ聞くとなんだかわかりませんが、
身近なツール名を聞くとあれもそうだったのかと驚きです。
実はICTシステム、知らないうちに皆さんも使用したり、目にしたりしていたわけです。
保育園・幼稚園の現場でICTシステムをどう活用できるのか?
コロナ禍でさらにデジタル教育は加速し、オンライン授業などICT化が進みました。
そんな身近に存在しているICTシステムを、どのようにして
保育園や幼稚園で活用していけるのか解説していきます。
まず、保育園や幼稚園でなぜICTシステムを取り入れたいのか、
また取り入れたのか伺ってみると1番多いお声が
- ・「書く業務の負担を減らしたい。」
- ・「ペーパーレス化したいけど、どうすれば?」
- ・「職員のシフト管理が面倒くさい。」
などの事務作業をどうにか軽減できないかということです。
この事務作業の多さに過剰業務を強いられていることが、
保育士さんたちの離職率へつながる原因かもしれません。
そんな事務作業の大幅な削減を手助けしてくれるのが、『ICTシステム』なのです。
【ICTシステムを導入することで、助かる業務作業】
事務作業を軽減できることはわかりましたが、
具体的にどのような場面でICTシステムを
効率よく業務を遂行することに活用できるのか、まとめてみました。
園児・保育業務管理
- ・園児及び保護者の情報を登録&管理ができる。
- ・園児の成長記録を管理ができる。
- ・園児の登降園記録を管理ができる。
- ・年案、月案、月案(障害児)、週案、
保育日誌、園日誌、個別成長記録、食育計画、求職日誌、検食簿が作成できる。 - ・事故やヒヤリハットの管理ができる。
- ・保育要録を作成できる。
- ・ブレスチェックの管理ができる。
- ・保育料計算ができ、管理ができる。
職員・勤怠管理
- ・職員の管理ができる。
- ・職員のシフト管理ができる。
- ・職員の出退勤の記録管理ができる。
- ・職員同士のコミュニケーションツールとして使用できる。
- ・園で使用する書類を一括保管できる。
- ・園の行事予定が管理できる。
- ・月次報告書の作成ができる。
保護者コミュニケーション管理
- ・保護者へ一斉に連絡できる。
- ・職員と保護者との連絡帳として使用できる。
- ・休みや遅刻の連絡ができる。
- ・園児の登園希望日を登録できる。
- ・サービス向上用のアンケートを作成できる。
- ・園での活動の様子を写真とコメント入りで保護者が観覧できる。
- ・保護者用の書類を登録管理できる。
ざっと記載しただけでも、便利な機能がたくさん詰まっていることがわかります。
逆に言えば、これだけの作業を手作業で行っていると考えると、
現場の保育士さんたちの苦労が一目瞭然です。
ICTシステムを導入することで、このような作業ができるのです。
業務作業を簡略化する、それが導入することの大きなメリットです。
まとめ
ICTシステムの導入するメリットとして、やはり1番は多大な業務作業の効率化といえます。
しかしながら、まだまだ紙ベースでやらなくてはいけない業務もあるでしょうし、
パソコンや携帯、タブレットなどの苦手意識のある方だと踏み切れないでしょう。
今だけではなく未来を見据えて、今後新しい保育士さんを雇った際
- ・どのように園児の引継ぎを効率よく正確に行うか。
- ・ベテラン保育士さんはわかるような長年蓄積されたノウハウをどう伝えるか。
- ・事務作業を短縮することで、新人教育の時間を作れないか。
など、現場がより快適に働きやすい環境へ変わるためには、
保育園・幼稚園のICTシステムは今後重要な存在になってくるでしょう。