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保育園におけるICT補助金とは?

2022年03月18日

保育士さんの働き方改革のため、
保育園ではICTシステムが徐々に使用され始めています。
保育士さんの日々の業務での負担部分はどこなのか。
ICTシステムを導入することで何が変わるのか。
厚生労働省のICT補助金についてもご説明していきます。

 

 

ICT補助金制度とは?

ICT補助金制度とは、平成27年(2015年)厚生労働省の補正予算内での
保育対策関係予算の施策の1つとして出されたものです。

 

①待機児童解消を確実なものとするための認可保育所の整備等

  • a:保育所等の整備支援
  • b:保育所等の改修支援
  • c:防音対策のための補助

 

②保育人材確保のための取組の推進等

  • a:保育所等におけるICT化の推進
  • b:保育士修学資金貸付等事業による保育士確保策の強化
  • c:保育士等の待遇の改善

 

ICT補助金制度は、この中の②のaに当てはまります。
内容としては、保育施設に対して保育さんたちの事務作業などの
保育業務以外の部分の負担削減を目的として、
ICTシステムを導入する費用を負担してくれるというものです。

 

保育士さんたちの業務とは?

保育士さんたちは子どもを安全に見守り、そして遊ぶだけが仕事ではありません。
皆さんの知らないたくさんの業務を日々こなしているのです。

 

☆保育士さんの主な業務☆

  • ・子どもたちのお世話&教育
  • ・保護者とのコミュニケーション
  • ・事務作業

などがあげられます。
この中に特に保育士さんの負担となっている業務があります。
皆さんはわかりますか?

 

そう、『事務作業』です。
保育園では連絡帳や指導案などの書類作成が多く、
保育士さんの業務負担となっています。

 

事務作業にはどんなものがあるの?

業務負担となっている事務作業。一体どのようなものがあるのでしょうか。
実際に働いている保育士さんに聞いてみました。

 

☆事務作業の内容☆

  • ・保護者との連絡帳やお手紙
  • ・計画日誌(年案、月案、週案、保育日誌、園日誌、個別成長記録、食育計画)
  • ・指導計画案
  • ・給食日誌・検食簿
  • ・保育要録
  • ・ブレスチェック

などなど、こんなに事務作業があるのかと驚きです。

 

少しでも業務負担を減らすには?

膨大な保育士さんに課せられた事務作業ですが、少しでも軽減させる方法があります。
それは、保育の業務支援ICTシステムを導入することです。
保育園ICT化業務支援管理システムには、
保育士さんが日々行う事務業務ができる機能がたくさん入っています。
また導入することは施設側のみならず、保護者のメリットにもなります。

 

Webやアプリなどを活用することで、
いつでもどこでも連絡や情報の確認、送信が可能となるため、
保育園とのコミュニケーションの取りやすさに繋がるのです。

 

ICT補助金制度の実施主体とは?

さて、保育士さんの業務負担を減らすICTシステムですが、
いざ導入となった時にはお金が必要になってきます。
その際知っておきたいのは、補助金があるということです。

補助金が使用できるのであれば、それにこしたことはありません。
厚生労働省が実施している、ICT補助金制度ですが、
実施主体はいったいどこになるのでしょうか。

国や都道府県ではなく「市町村」によって実施されます。
予算の関係などで実施をしていなかったり、
実施をやめてしまった自治体もあるようなので、
保育園所在の市町村へ実施有無の確認が必要です。

 

いろいろな補助金の種類

補助金にはいろいろな種類があります。

 

厚生労働省

『ICT補助金制度の補助金額』
1施設最大100万円まで。

 

内閣府

『企業主導型の保育事業助成金』
「運営支援システム導入加算」1施設最大100万円まで。

 

文部科学省

園務改善のための『ICT化支援事業補助金』
1施設最大72万円。

 

東京都の保育所等

『ICT化推進事業補助』
1施設最大200万円まで。

 

実際に自分の施設がどの補助金を利用できるかなど、事前に調査が必要です。

 

まとめ

今までのやり方を変えることは大変なことです。
それぞれの園に合ったやり方もあるでしょう。

すべてICT化するのではなく、保育士さんたちから現状の問題を
ヒアリングしながらより働きやすい環境を作るために例えば、
登降園機能から入れてみるなど一部の機能から使い始めるのもいいですね。

うまく助成金を使用しながら、未来の保育士さんのために
業務改善を行っていってください。